我が国では狂犬病の流行が終息して60年余が経過しました。そのため狂犬病を経験した獣医師はほぼいなくなり、本病を正しく早期に探知することが大変困難になっています。狂犬病ウイルスは動物にも人にも感染して致死的な疾病を引き起こしますが、狂犬病による人の死亡者は99%が犬の咬傷とされています。そのため獣医師がいち早く犬の狂犬病に気づくことは人命を守る上で大変重要となります。
当会は2011年に犬狂犬病の臨床診断法について解説するDVDを作成しました。そしてこの度第2版が完成しました。
第1版ではタイ赤十字研究所のVeera博士の論文に基づいて6つの基準で臨床診断が可能とし、代表的な17の徴候を真性狂犬病と診断された犬の動画を集めて徴候を示しながら解説しています。そして第2版は同じ犬が時間の経過とともにどのように徴候が変化していくのかを解説しています。また、比較的珍しいとされる麻痺型狂犬病の動画も同様の手法で収載してあります。
これまで、当会は狂犬病予防意識の向上のために世界狂犬病デーイベントを開催して参りました。今回は狂犬病の臨床診断法を学ぶためのウェブセミナーを下記のとおり開催しますので、ぜひご参加ください。
開催日時 令和2年10月4日(日) 午後4時〜5時30分
開催方法 ZOOMを利用したウェブセミナー
講師 杉山和寿(当会副会長、杉山獣医科院長)
講義名 動画で学ぼう、犬狂犬病の臨床診断
参加費用 無料
参加対象 特に設けませんが、犬狂犬病の臨床診断という専門性の高い内容となりますので、一般の方には難解かもしれません。ご不明な点やご心配な点につきましては、後ほど専門家にご相談ください。
懇親会 セミナー終了後、ウェブ懇親会を企画しています。こちらにもご参加ください。
参加登録 下記の参加登録フォームからお申込みください。
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https://www.thewnp.org/2020wrd-subscription
申し込み締め切り 令和2年9月28日(月)とさせていただきます。